2012年7月15日日曜日

キッザニアのこと。


仕事旅行を立ち上げる上で、参考にしたのはやっぱりキッザニア。
調べれば調べるほど、理念が素敵で、優れたビジネスモデルだなぁ
という想いを強くしています。
そんなキッザニアのあれこれをまとめました。

▼キッザニアの開業
・社長の住谷栄之資氏は「カプリチョーザ」を展開されている(株)WDIの元社長。
・WDIを退職後「キッザニア」に出会いライセンスの獲得と日本への誘致を決意。
・大きな後ろ盾が無い中で、ゴルフ仲間などがスポンサー集めに協力してくれた。

▼キッザニアの理念
・子供たちがこれからの実社会で生きる力を育むための学びの機会を提供し、
 真のエデュテイメントを目指す。
・エデュテイメントとは「エデュケーション=学び」と「エンターティンメント=楽しさ」
・楽しく遊びながら、体験を通じた学びや気づきを得ることを目指している。

▼テーマパークの概要
・メキシコ生まれの職業体験型のテーマパーク。
・世界で9つ展開されている。
・日本には2006年10月にららぽーと豊洲。2009年3月に甲子園でオープン!
・80種の職業を模擬体験できる。
・述べ床面積6,000平米、約1,800坪(そんなに広くはない)
・年間93万人の来場者(うち子供は45万人)
・1日2部制の運営(それぞれ5~6時間で完全入れ替え制)
・1回の収容人数が1,200~1,500人
・3歳から15歳までの年齢制限がある。(コアターゲットは7歳~9歳)
・子供料金は3,200円~4,900円(平日・時間によって変動)、大人料金は1,900円
・3/4スケールで街を再現している。
・テーマパークの中は夕方~夜の時間を再現(大人の時間)
・スポンサー企業は1業種1企業

▼プログラムについて
・一つの仕事は約30分で終了する。
・一つの仕事を終えると「8キッゾ」(キッザニア内での通貨)がもらえる。
・稼いだお金は銀行に預けても良し、お店で使うことも出来る。
・「稼ぐ」「払う」の2つをやり取りしながら、経済を学んで貰える作り
・銀行の年利は10%と少し高めに設定(年利の存在に気づいてもらうため)

▼ビジネスモデルについて
・収益構造は入場料が5割、スポンサー収入が3割、グッズ収入などが2割。
・スポンサー企業がパビリオンの初期投資や維持コストを負担している。
・初期費用として2,000万~1億2,000万円と言われている。
・この他維持費として初期費用の60%程度を毎年キッザニア側に支払っている。
・スポンサー契約は3年~5年更新
・大半のスタッフはアルバイト
・出展企業に設備費や運営費等を負担させて広告宣伝の場を提供するという形態。
・広告、宣伝が無いと客が来ないようでは事業として成り立たない。
・サービス内容の紹介は主にWeb

▼リピート戦略
・リピーター向けのテーマパークであると言うこと(70%がリピーター)
・入れ替え制のため1日に体験できる職業は5個~7個
・体験が一つ終わるごとに「お仕事カード」を発行。
・1回では仕事を満足にこなす事が出来ず、子供達はそのリベンジにやってくる。
・飽きさせ無いために体験内容事態をリニューアルしている。
 (EX警察署の事件捜査の内容を変えるなど)
・次回来場時までキッゾ(キッザニア内での通貨)を持ち越す事ができる。
特定のパビリオンで3回以上就労体験するとチームリーダーに。

▼スポンサー企業に対してのブランディング効果
・「パビリオン(施設)」「ノウハウ」「ブランド(ユニフォーム)」を提供する。
・こども、保護者に直接ブランドを体験させることが出来る。
 (子供にとっては後々に残る原体験になる)
・五感を駆使したインタラクティブなブランド体験が可能。
・体験を通じて「しっかりと仕事に取り組んでいる」ということを強力にアピールできる。
・子供達がブランド体験をすることによってブランドロイヤリティの確立、
  顧客の囲い込みが出来る。
・スポンサーの家族が体験することで従業員のモチベーションアップに繋がる。